『セブン・サイコパス』
ポスター画像出典:『ヤフー映画』
やたらと『ヤクザ』という日本語が出てくると思っていたら、監督がどうやら北野武のファンで、劇中で主人公が映画館で映画を観ているシーンがあるがその作品は北野武の「その男、凶暴につき」だという。日本があまりテーマになることはないから珍しいので、それがあえて強調されて選ばれる時は、監督や関係者が日本に興味があるというケースが多い。
例えばリュックベッソンの映画に『ANNA/アナ』というものがあるが、親日家である彼らしく、わざわざ主役が落とした携帯を『親切な日本人が拾ってくれた』というシーンがある。
この映画自体の出来は、普通くらいと言っていいだろう。なぜならサイコパス、猟奇的な殺人者、銃撃戦、というのは日本ではほとんどゼロに等しいほど見る光景ではなく、現実離れしすぎている割には、そこまで猟奇的でもない。やはり振り切らないと一線を画すことはできない。「その男、凶暴につき」が世界を震撼させた理由を思い出すべきである。