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『ワイアット・アープ』 レビュー(感想)と考察

『ワイアット・アープ』

ポスター画像出典:『Amazon

 

 

西部開拓時代の保安官であるワイアット・アープを主人公とした伝記、西部劇映画で、登場人物のほとんどが実在する人物であるという実話的な面白さがある。

 

だが、ゴールデンラズベリー賞として最低作品賞にノミネートされ、ケビンコスナーが最低主演男優賞を受賞し、作品自体が大赤字となっていることからも、どこかにそういう退屈さや低俗さが垣間見える感じになっている。

 

やはり、200分近い長さに期待する内容と一致しないところが大きいだろう。これなら『アンタッチャブル』の方が遥かに面白い。あそこでアルカポネという伝説のマフィアや、それ以上の存在であった信念の警察たちを120分で描いたのだから、それと比較してもワイアットアープは内容に迫力が足りない。

 

この4年前の1990年に『ダンス・ウィズ・ウルブズ』という名作を180分(完全版240分)で作った彼だから、そうしたことも影響しているかもしれない。その作品では第63回アカデミー賞作品賞ならびに第48回ゴールデングローブ賞 に受賞している。ただワイアットに関しては製作のみとなっている。

 

ただ、それらを考えても私は中々見応えがあったとして、この作品を位置付けている。あまりハードルを上げ過ぎないようにすれば、貴重な実話映画として楽しめるだろう。ワイアットアープという西部開拓時代の伝説の保安官が実在したことは確かなのだから、単純に『映画になるような人生を送った伝説の男』の話は、見ていて面白い。