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『タイ・カップ』 レビュー(感想)と考察

『タイ・カップ』

ポスター画像出典:『ヤフー映画

 

 

大リーグの名打者タイ・カップの真実の姿を、彼の伝記を書くために雇われたスポーツ記者アル・スタンプの目を通して描いた作品。野球にほとんど興味がない私に『面白い』と思わせる映画で、ほとんど野球の描写がないのが特徴だ。

 

1913 Ty Cobb portrait photo.png

 

彼はアメリカ野球殿堂入りの第1号選手の一人である。1909年にはMLB史上唯一の打撃全タイトル制覇を達成。ピート・ローズに破られるまでメジャーリーグ歴代1位の4191本の安打を打ち、通算打率.367で首位打者を12回獲得するなど数々のMLB記録を保持している。

 

「最高の技術と最低の人格」「メジャーリーグ史上、最も偉大かつ最も嫌われた選手」とも言われた、かなり型破りで破天荒な人間で、まさに映画になる男なのだ。

 

そうなったのには理由がある。彼には壮絶な過去があるのだ。両親の間に、普通では考えられないような大事件が起きている。だが、結果的にそうした型破りな破天荒さが、かれを偉人の地位にまで引き上げているという事実が、中々教訓性の高い話である。