『エルム街の悪夢』
ポスター画像出典:『Amazon』
この映画がただのホラーじゃないことがわかった。兼ねてからホラーは観ない、得るものがないからとしている私だが、TOPに君臨するものは観るべきだとしていた。
- 「エルム街の悪夢」
- 「チャイルド・プレイ」
- 「13日の金曜日」
- 「ハロウィン」
- 「ハンニバル・レクター」
- 「サイコ」
- 「ソウ」
- 「スクリーム」
- 「悪魔のいけにえ」
あるいは、スティーブン・キングの作品はトップにあると。後は教訓性も低いから、もし時間が無限であれば観るが、そうじゃないなら排除するしかない、といった考え方だった。だが、エルム街の悪夢の原型が、実際にあった話を基にしていて、しかもその話が歴史的に重要だったのだ。
『キリング・フィールド』という実話映画がある。これは私が見た歴史映画の中でもかなり衝撃的なものだった。
実は、このカンボジアで起きた大量虐殺の犯人である『クメールルージュ』という団体は、ベトナム戦争時における『アメリカのカンボジア爆撃』に対する反発で誕生した。エルム街の悪夢は、このクメール・ルージュによる大虐殺からアメリカに逃れてきたクメール人難民が、眠れないほどの悪夢に悩まされていた、という事実が元になっていたのだ!
つまり、アメリカがクメールルージュを生み、クメールルージュがエルム街の悪夢を生んだ。
何という皮肉な話だ。
- アイゼンハワー
- ケネディ
- ニクソン
らがいなければもしかしたらこの映画は存在しない。こういう真実が関与する奥行きがある映画は、ただのホラーの粋を超える。エルム街の悪夢は、ただのフィクションホラー映画ではなかったのだ!!