ポスター画像出典:『STUDIO GHIBLI』
この映画に登場するテーマは、『生贄、ハンセン病、人為的な自然破壊』という重いものである。子供の頃は、ただこれがアニメというだけでそこに重い問題があるとは想像しなかったが、宮崎駿の盟友、高畑勲は、『こんなもの世に出すべきではない』と訴えたという。ハンセン病は『業病』とも言われ、映画でも取り上げられることが多い。昔の人が、この病気とどう向き合ったか。そして、隔離されるような彼らを人として接したエボシの本当の人間性を考えたとき、この作品の階層は何段階も深くなる。
自然と人間。それは、寄り添って生きていくことができないものなのだろうか。技術が発展するにつれて、人間の欲望の顕在化は際限なく行われるようになってしまった。宮崎駿は、
と言ったが、いつかこの映画が真理を突いていたということを思い知る日が来るのかもしれない。いや、そういう日が来ることを避けなければならない。エンドロールの『アシタカ聶記』があまりにも壮大で、初めて見たとき私はその場を動けず、映画館でもう一度見た。当時は自由席でそういうことがまかり通ったのだ。
ちなみに私のジブリへの愛は下記の通りだ。全シーン描くチャレンジを実行中である。