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『アレキサンダー』 レビュー(感想)と考察

アレキサンダー

ポスター画像出典:『映画.com

 

世界で三番目の世界帝国は、マケドニアのアレクサンドロス三世の時代に存在した。アッシリア、ペルシャの次がそうだ。そしてその後、ローマ帝国の時代が到来することになる。しかし、若くして世界を獲ったと言われたアレキサンダー大王はヨーロッパの人々にとっては伝説的存在で、母親がアキレスの末裔、父親がタイタン、ヘラクレスの末裔だと言われるほどである。

 

映画ではアリストテレスが彼の知性の軸となる教師として登場するが、ある文献によると、アリストテレスは大した影響を与えなかったともある。だが、よく考えればアリストテレスが家庭教師をしたという事実は確かなのだから、あれほどの人物が教えた者に対した影響を与えなかったというのも妙である。

 

彼が支配した都市、アレキサンドリアは、エジプトにある。そして、その300年後にそこに存在したのが、かのクレオパトラである。彼女はそこでローマのカエサルと出会うのだ。『トロイ』のアキレス、ギリシャのペルシャ戦争とペロポネセス戦争(スパルタ300人の伝説)と、アレキサンダー大王、ハンニバルスキピオに、カエサルとクレオパトラ。このどれもが見逃すことができない圧倒的なヨーロッパの伝説的な人物と戦いの歴史である。