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『ガーディアン ハンニバル戦記』 レビュー(感想)と考察

『ガーディアン ハンニバル戦記』

ポスター画像出典:『Amazon.co.jp

 

世界史上最高の名将『ハンニバル』と、それに勝利した『大スキピオ』。紀元前300年頃、アレキサンダー大王が世界を支配した数十年後のヨーロッパ、地中海を仕切っていたのは、北アフリカにあるカルタゴだった。だが、その80年後にはローマ帝国が台頭してくる。カルタゴとローマは、地中海の覇権をかけて戦争をする。『ポエニ戦争』である。ハンニバルについて正確に描かれた最近の映画はほとんどないので、とても貴重な映画だ。半分ドキュメンタリー映画のようにもなっているが、NHKあたりが作る歴史ドラマなどと比べれと、そのクオリティの差は雲泥である。

 

彼がなぜ世界史上最高の名将と言われたか。それは、この映画を観ただけではわからないだろう。だが、確かにその異名にふさわしい人徳と冷静な頭脳が彼にはあった。あのローマ帝国を滅亡寸前まで追い込んだのは、決定的な事実なのだ。つまり、もし彼が『名将』という純粋な称号が相応しくない『猛将』どまりの人間であれば、ローマ帝国はここで滅亡していたかもしれないのである。

 

 

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