ポスター画像出典:『GYAO!』
自分の内面に目を向けるのは誰もが避けることだ。精神未熟であればあるほどそういうことになる。外に目を向け、刹那を誤魔化す要素を探し、快楽や、あるいは何も考えずに済むことに打ち込んでとにかく目を逸らす。それが楽だからだ。人間は、本質的に楽ができる方向へと無意識に進んでしまうものなのである。
それはある場面では知恵となる。しかし、往々にしてはいけない。それを基本軸にしてはいけないのだ。やるべきことがあるということ。自分の心の目を向けることは、何よりも重要なのである。オーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーの実体験を基に作られた、チベットでの貴重な数年間の冒険。そこで彼は、若きダライ・ラマ14世と出会った。私は彼の言葉で好きなものがあったが、彼は、少年時代から人格者だったようだ。