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『アラビアのロレンス』 レビュー(感想)と考察

アラビアのロレンス

ポスター画像出典:『映画.com

 

1916年のサウジアラビア。第一次世界大戦の真っ最中で、イギリス陸軍将校のトマス・エドワード・ロレンスという人物が活躍していた。このアラビアのロレンスという人物は、歴史的に見ても重要人物。オスマン帝国からのアラブ独立を率いた人物ということもさることながら、彼とセットで考えられるのが『イギリスの三枚舌外交』である。この外交によって3つの方向に都合のいい話をし、戦争などの局面でイギリスが有利になるように、周りを固めてたわけだ。

 

話した相手 対象 話し合いの名前
フセイン アラブ人 フセイン=マクマホン協定
ピコ フランス、ロシア サイクス=ピコ協定
ロスチャイルド ユダヤ人 バルフォア宣言

 

しかし、結局この『つじつまの合わない話』のツケが回ってきて、後の『パレスチナ問題』に繋がってしまうのである。だが、この映画ではそのあたりの歴史を学ぶというよりは、これらの外交があったちょうどその時代、そしてそれに巻き込まれたアラビアのロレンスという人物の一生を描いた、歴史作品である。