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『不滅の恋/ベートーヴェン』 レビュー(感想)と考察

不滅の恋/ベートーヴェン

ポスター画像出典:『映画.com

ヘンデル、バッハ、ハイドンと並び、モーツァルトの後継者と言われたベートーヴェン。とにかく、当時のオーストリアには名作曲家と言われる錚々たる人物たちが息をしていた。ナポレオンを解放者だと信じていたベートーヴェンは、後に彼が単なる『魔王』だったということを知り、ピカソのようにアーティストらしく、芸術作品で戦争に参加する。しかし、彼は耳が聴こえなかったのだ。モーツァルトも病を負ったし、ゴッホ、ムンク、ルノワール等の多くの画家も問題を抱えていたが、やはり、芸術というのはそういう常識的な健常から逸脱することが軸であり、不安定な繊細さがあるからこそ、洗練されるのだろうか。

 

ベートーヴェン役のゲーリー・オールドマンは元々ピアノを趣味としており、劇中でも殆ど吹替えなしで演奏したとも言われている。