ポスター画像出典:『Amazon.co.jp』
『チェ 28歳の革命』と『チェ 39歳 別れの手紙』。革命的なド派手な演出を求めると失望することになる。チェ・ゲバラ、キューバ革命という印象とのギャップを感じる映画だ。これは、エンターテインメントが上手なアメリカ映画ではないからかと推測したが、アメリカ、フランス、スペインの合作映画だった。ナレーションのないドキュメンタリー映画のような退屈さを感じることになるだろう。
だが、それはあえてやっているのだろう。ゲバラがやったゲリラ活動というのは実際にはとても地味であり、戦車や戦闘機でガンガン戦争をするというわけではない。カストロの裏で確実にキューバ革命を支えた革命のカリスマ、ゲバラが願った共産主義の世界は、その大元のマルクスとエンゲルスが純粋に希望した、平等な世界だった。