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『カンダハール』 レビュー(感想)と考察

『カンダハール』

ポスター画像出典:『Yahoo!映画

 

アフガニスタンというエリアは、地理的に荒れてしまう特徴がある。例えば、人々が『様々な理由』で作った道路は、人が見ると自然であり、交通や物流に便利だが、真理の面から見たら不自然だ。それを作ったとき、埋め立てられた時に死んだ昆虫の命はどうなる。植物や動物はどうだ。それが真理から見た真実の姿である。

 

アフガニスタンの都市カンダハールは、その『人間が踏みつけた足跡』であることもさることながら、元来人が生きづらい地域だ。水があり、豊富な資源がある場所がある一方、この地のようにあたり一面が砂、砂、砂であるところもある。イスラム教は『砂漠の宗教』と言われるが、それを言うならアブラハムの宗教すべてがそうだ。モーセはエジプト、キリストも中東出身である。だからこそ救いが必要であり、上に目を向け、現実から目を逸らす知恵を身につけ、人々はその過酷な環境で生きる意義を持ち続けた。

 

カンダハールを含めた中東の荒れた現状を見ていると、彼らの根幹にある『生きる苦労』が垣間見え、複雑な気持ちになる。我々はたまたま豊かな土地に生まれ、他人事のように彼らを見ているが、直視する現実がここにある。

 

 

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