ポスター画像出典:『映画.com』
兼ねてから気になっていた、この言葉を残したエミリー・ディキンソンの映画だ。独特な言い回しが特徴的だったが、やはり独特な人生を生きた女性だったようだ。9割がキリスト教徒というアメリカの国で、それを受け入れない自由さを持つ一方、大声で話せない不自由さと共に生涯を生きた彼女は、そのユニークさゆえに穢れがなく、内に目を向けて真理に触れるが、繊細さがゆえに現実を生きるだけの図太さが足りなかった。しかし、そういう尊く儚い存在だからこそ、彼女が19世紀世界文学史上の天才詩人と言われるのだ。