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『ヴィレッジ』 レビュー(感想)と考察

ヴィレッジ

ポスター画像出典:『映画.com

 

 

映画の感想など、別に十人十色あっていい。制作側も、より多くの人に観てもらう為に、きっとそう言うだろう。だが、この映画を観て言うべき『本当の感想』を言える人はどれだけいるのだろうか。あの『村』は、あっていいのか。それとも、いけないのか。

 

※ここからネタバレあり

 

この村(ヴィレッジ)に住む人々は、過去に理不尽な形で家族を失っている。まさに、『ブレイブ・ワン』のジョディ・フォスターのような事件を経験したのだ。そして、子供たちの未来のために、そして自分たちの心の平安のために、お金持ちの力を借り、小さな村を作った。そしてそこで子供が生まれる。子供たちはその村がこの世界のすべてだと思っている。

 

村を出たら化け物に襲われる。そういう伝説を作り、大人たちは子供たちの『好奇心』を抑制する。それで何とかこの村の平和は保たれてきた。私はあえて、老子の理想としたこの小国寡民の批判はしない。しかし、『国が乱れることなく治まる』はずの小国寡民システムは、実際にはどう機能するか。それをこの映画を通して体験してみたい。

 

小国寡民(しょうこくかみん)

住民が少ない小さな国。国が乱れることなく治まる小国寡民が自然な姿だと老子は言った。

 

では一体どうすればよかったのか?この大人たちは子供たちの未来や可能性を奪った?彼らにこんなことをする権利はない?子供を理不尽に殺されたから、二度とそうならないように防衛することは、間違っている?

 

後は自分で考えたい。そして、最後に子供が取った行動にも注目だ。もしこの映画の意味が分からなかった人も、私のこの話を聞いた後に観れば、見えなかった部分が見えるようになる。私はクリスチャンの家庭で生まれたからたまたま分かった。私の親とて、私のことを守りたくてクリスチャンを勧めたのだ。