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『タイタニック』 レビュー(感想)と考察

タイタニック

ポスター画像出典:『映画.com

 

音楽と映画がこれ以上シンクロする作品はない。最初に観たのはテレビ画面だったが、それでも十分良かった。だが、3Dで再上映したとき映画館で初めて観ると、この映画の実力はいかんなく発揮された。映画館で観れて本当に良かった。

 

愛のために命を捧げる男。愛のために生きることを選択した女。最後、年を取った女性はとても若々しく、うれしそうだった。もうすぐ彼に、会えるからだろうか。かつて愛し合った時間が、その年齢に至るまで、一切輝きを失わなかったからだろうか。人が本物の愛を育むために必要なのは、『時間』ではない。

 

この映画が『芸術編』のランキングに入る理由は、とあるヴァイオリニストたちが存在するからだ。彼らは実際にあのように行動したという。あれこそが音楽家の鏡。『ワンピース』のブルックが人間としての最期のシーンを迎える時も、彼らと同じような行動を取り、最後まで演奏を続けた。

 

Wikipediaにはこうある。

タイタニック号が氷山に衝突して沈み始めた後、ハートリーと彼のバンドは、乗客たちが落ち着いて救命艇に誘導されるようにと、ラグタイムの曲目を演奏した。多数の生存者の証言によると、彼らは最後の最後まで演奏を続けていたという。

 

[「タイタニック」のバンドメンバーたち、中央がウォレス・ハートリー]