ポスター画像出典:『Yahoo!映画』
この映画があまりにも良かったので母親に鑑賞を推奨したが、なんとあまり感動には至らず、『男性向けなのかもしれない』と発言。私はとても残念だと感じた。それもそのはず、彼女は映画を観ているのに途中で何か違うことを初めて『ながら観』したり、トイレに行くときは一時停止をせず、それで『映画を観た』と発言する、私にとって考えられない軽薄な態度で映画(それ以外のあらゆること)に向かい合う人間だからである。
確かに私も最初は、聞きなれないイタリア語と、品のなさそうな子供とおじさんのやり取りを見て、B級映画のような気配をそこに感じてしまったことは認める。だが、この映画は2019年に観た映画の中で最も感動した作品となった。
必ずどこかで聞いたことがある音楽。そして、『パンと魚の話、やっぱりあれはあり得ないよ…』という、聖書を知っている人にしかわからないユーモア。きっと、この映画を『真剣に』観た人であれば、あの映画館とアルフレードとのお別れが惜しくなっているだろう。