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『ランボー』
ジョン・ランボー。彼の名はもちろん私の心にも轟いていた。だが、シュワちゃん好きだった父親の影響で、私が観る映画にスタローンの作品が少なかった。だが当然、いつかは観ると決めていた。するとやはり、この男は映画界の歴史に残るだけの破壊力を持っていることがわかった。シュワちゃんが『プレデター』で演じた同じ元グリーン・ベレーのシェイファー少佐と、もしランボーが戦ったらどうなるか。シュワちゃんびいきをしたい私でも、ランボーの持つ潜在能力を見てしまったら、頭を抱えるところである。ランボーは無敵であってほしい。見終わった後には、そう考えている自分がいるのである。
ランボー ラスト・ブラッド
この映画に低い評価をつける人がいたが、恐らくそれは動画配信サービスの普及による、映画に対する敬意が下がった証拠だろう。もちろんそれ以前にWeb2.0時代を経てから大勢がブログやTwitterや評価サイトで自由に意見できるようになり、玉石混交化したこも一つの理由だ。
単純に、70歳を超えた人間が映画の主演を務めるだけでも大変なことで、ランボーとて晩年を迎える。だから、もっと衰退した彼の姿があったって別に不思議ではない。例えば『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』のように、痴呆が進んだシャーロックホームズが描かれることもあるのだ。
そんな中、ランボーはよく頑張った。最後の最後まで孤高に戦い続け、映画界を盛り上げてくれたのだ。私にはそういう哀愁しか覚えなかった。
また、単純なシーンだが、人から情報を聞き出す際の手際の良さには笑ってしまうほどだった。(これがプロよ)と、いまだに現役の若者すら背筋を凍らせるほどの無駄のない行動は、賞賛ものだった。映画ファンなら思わず心の中で、(40年間、お疲れ様ランボー・・)と呟いただろう。