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『ブロークバック・マウンテン』 レビュー(感想)と考察

ブロークバック・マウンテン

ポスター画像出典:『映画.com

 

私はノーマルだから、男同士の関係には抵抗を覚える。『キャロル』なら美人同士だからいいし、『リリーのすべて』も俳優が迫真の演技をするから見応えがあった。だが『ムーンライト』はだめだった。では今回はどうか。観終わった後私はこの映画を、このジャンルにおけるトップ3に入れるべきだと考えた。1位にしてもいいかもしれない。

 

ちなみに『マイレフトフット』で有名な名優ダニエル・デイ=ルイスは、ヒース・レジャー死去直後の2008年全米映画俳優組合賞、主演男優賞の受賞スピーチにおいて、自分に映画界復帰の気持ちを与えてくれた俳優としてヒース・レジャーの名前を挙げ、

『ブロークバック・マウンテン』での彼の演技は、比類なく、完璧でした。映画の最後のあのトレーラーの場面は私が今まで見た全てのシーンのどれにも引けを取らないほど感動的でした。

 

と言ったという。私もそのシーンでこの映画に対する評価が急激に変わったのだ。最後の最後まで、この作品から目を反らしてはならない。