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『はじまりへの旅』 レビュー(感想)と考察

『はじまりへの旅』

ポスター画像出典:『映画.com

 

 

知性を探究すると、いつかこの考え方にたどり着く。ある有名な男性経営者は『賢い女性たちって、田舎に行っちゃうよね』と言ったが、ニーチェがキリスト教で人間の潜在能力が埋没することを危惧し、老子が『小国寡民』を理想郷とし、孔子が法律に依存する社会を認めなかったように、この人生を主体的かつ個性的に生きようと思えば、よく厳選し、吟味された無駄のない生活を生きるべきだという答えが見えてくるのである。

 

アインシュタインはユダヤ人『ではなかった』から、葬式では踊りも歌もなく、牧師もおらず、人数もわずか12人だった。そして遺灰は近くのデラウェア川に流した。もしあなたが無宗教なのであれば、冠婚葬祭で行われる常識的儀式に、疑問を覚えたことはないだろうか。確かに隙はあり、未熟で、課題も残っている。だが、この映画で彼らが生きようとした人生は、真理の後光が差しているように見える。