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『大統領の執事の涙』 レビュー(感想)と考察

大統領の執事の涙

ポスター画像出典:『映画.com

 

かつて黒人は白人の奴隷であり、『所有物』だった。だからどう扱っても関係ない。強姦しようが、射殺しようが、『物』を扱うように扱えばいい。‥今の表現を見ただけで虫唾が走る人は、『正常』である。だが、彼らの歴史は根深い。そして、黒人を忌み嫌うKKKのような集団は、現在進行形で存在する。

 

この映画は、1950年代のアイゼンハワー大統領から、2009年のオバマ大統領までに至るまでのアメリカの歴史が見える、教訓映画でもある。マルコムXもキング牧師も殺され、ケネディは兄弟そろって暗殺された。ベトナム戦争、ウォーターゲート事件。様々なことがあった。それを黒人に執事目線で見ることができる、貴重な作品である。