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『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』 レビュー(感想)と考察

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男

ポスター画像出典:『映画.com

 

1950年代後半のドイツ。つまりナチス・ドイツが仕掛けた第二次世界大戦の後のドイツでは、ある男をどう処分するかということについて、大きな権力同士が命がけの衝突をしていた。アドルフ・アイヒマン。それは、ヒトラー、ヒムラー、ハイドリヒに次ぐナチスの最重要人物。ホロコーストに関与し、数百万人におよぶ強制収容所への移送の指揮的役割を担った男である。

 

だが、戦争が終わってもナチスの残党は残っている。彼を裁くのは容易ではない。だが、彼はどうしてもこの国の過去と向き合う必要があった。それはこの国の未来を本当に望んでいたからだった。