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『パワー・オブ・ワン』 レビュー(感想)と考察

パワー・オブ・ワン

ポスター画像出典:『映画.com

 

イギリスという国は、とにかく世界各地に手を伸ばした。北アメリカ大陸もそうだし、このアフリカ大陸もそうだった。その後、アパルトヘイトが始まって、黒人たちは差別された。白人が支配者であり、上に君臨する権利があり、黒人はその対極の存在である。こうした思想はイギリスでは「白人の責務」、フランスでは「文明化の使命」、アメリカでは「マニフェスト・デスティニー」(明白な天命)などと呼んでいたのである。

 

では、我々人間には、本当に格差が存在するのだろうか。いや、運動能力だけで言えば、黒人のそれが圧倒的に上ではないか。何をもってしての上下なのか。なぜ彼らは差別をするのか。この世に人間が存在したときはみな平等だった。そして、人間が勝手に法律を含めた社会制度を作り、ルールを決め、道を作って、その創造主を演じて、思い上がっているのだ。

 

イプセンは言った。

 

この世の理不尽に立ち向かい、真理から目を反らさなかった人々の勇気の炎を、見よ。

 

 

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