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『カサブランカ』 レビュー(感想)と考察

カサブランカ

ポスター画像出典:『映画.com

 

戦前の米国映画は、「ボーイ・ミーツ・ガール」という典型的な法則に支配されていたという。つまり、一人の青年が一人の少女に会い、恋に落ちる。そこへごたごたが起きて二人の仲はピンチになるが、その危機は克服され、二人はめでたく結ばれる。というハッピーエンドである。

 

これもその「ボーイ・ミーツ・ガール」という法則で考えてみると、確かに傑作というわけでもないが、当時からするとかなりシビれたはずだ。そういう雰囲気が漂っている。きっとこの頃はまだ娯楽がそう多くなく、映画のパターンも少なく、これが相当イケてた。古い映画を観る際は、少しそういった心構えで観た方がよさそうだ。

 

だが、これはその法則で考えると少し角度が違ったパターンの映画だ。この時代にしては、なかなか格好いい。