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『モンスター』 レビュー(感想)と考察

モンスター

ポスター画像出典:『Yahoo!映画

 

15年以上前に観た映画は、やはりほとんどが『観たことがない』に等しい。だが、そんな主体性のない当時の自分の中にも、この映画が持っている壮絶でエネルギッシュな種は、植え付けられていた。この映画をもう一度観なければ後悔する。そう思った私の決断は、間違っていなかった。彼女を許すことはできない。だが、『赦す』のが愛だ。そして彼女もその愛さえ正しく理解できていれば、こんなことにはならなかった。

 

実在した元娼婦の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスをシャーリーズ・セロンが怪演。美しい容姿が売りの彼女が体を張って演じたのが特徴で、この作品で彼女は、アカデミー主演女優賞、第54回ベルリン国際映画祭銀熊賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門) などを受賞した。モデルとなった人物は2002年に薬物注射によって死刑が執行された。それはこの翌年に放映された映画だ。