Contents|目次

『ブロウ』 レビュー(感想)と考察

ブロウ

ポスター画像出典:『Yahoo!映画

 

1970年代に伝説のドラッグ・ディーラーとなったジョージ・ユングの人生を映画化したもの。ブロウというのはコカインやマリファナ等の麻薬の俗語である。ジョニー・デップとドラッグの相性がいいのは、彼が元々あらゆるドラッグをやっていたからだ。

 

まさかこの映画にもあのコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルが関係しているとは思わなかった。だとしたら彼を軸にした映画は多くあり、そのすべてが見応え十分の名作だ。これが実際にあった話だということも手伝って、その衝撃は強烈である。15年以上前にこれを観た時の印象は、ほとんど冷たいアウトロー映画だった。だが、知識と経験を積み、主体性を持ってもう一度観ると、見えない部分が浮かび上がって、逆に人間らしさという『温度』が伝わってきて、突き刺さった。

 

成長と膨張は違う。膨張ははじけるのが相場だ。