これは『あと1センチの恋』と併せて観てもいい映画だ。両方とも願わぬ子供の命を授かってしまうわけだが、両者の展開は違う。2008年3月、ローマ教皇庁は新たな七つの大罪を発表した。それは、
である。もちろん、中絶について強く諭す教えもあり、それは宗教に関係なく倫理道徳として、この映画の中にすらも登場する考え方である。切実な問題だ。彼女はまだ16歳の女子高生。私の周りには中学生で子を産んだ人がいたが、男は逃げ、大変な人生を送っているように見えた。私は男ならではの壮絶な10代を生きたが、女にも女の壮絶な人生がある。