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『チョコレートドーナツ』 レビュー(感想)と考察

チョコレートドーナツ

ポスター画像出典:『映画.com

 

普通、ゲイは異質である。身体障碍者もそうだ。その言葉を口にするのもタブーのような気がする。そういう世界で我々は生活をしている。昨今ではLGBTへの理解がない方が時代遅れという流れもあるが、エイズ罹患者の9割以上が同性愛という事実の説明は未だにつかないままでいる。それが何を意味するのか、我々はこの異質な存在をとにかく異質だとして漠然と受け入れることで、『静観』している。それが現実である。

 

だが、そんな『常識的な世界』に生きている我々は、この作品を通して思い知ることになる。この映画から伝わってくる命のメッセージは、我々に目に見えない鳥かごの存在を見せつけることになる。