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『ジェシー・ジェームズの暗殺』 レビュー(感想)と考察

ジェシー・ジェームズの暗殺

ポスター画像出典:『映画.com

 

アメリカ西部開拓時代のガンマンであり大衆の英雄でもあったジェシー・ジェームズ。どこの国にも一人はこういう人間がいる。日本で言えば鼠小僧なんかがそうだ。富裕層から金を奪い、貧しい者に分ける。ある時彼が『タイムズ』に送ったのはこうだ。

 

「自分たちは何百万ドルを盗んでも咎められない政治家たちよりは道義的に優れていることと、自分たちは自衛のため以外に人を殺さず、金持ちから金を奪って貧乏人に配っている」

 

人を殺し、金を奪うが、哲学と信念があった。そう主張するのである。では、そんな大衆の英雄を暗殺するとなれば、それはどんな人物なのか。そしてそこにはどういう意図があり、哲学はあったのか。それ次第ではその人のその後の人生は、虚しいものになる。ジェシー・ジェームズとは確かに犯罪者だが、そういう男だった。