ポスター画像出典:『映画.com』
私は中学時代に超が100個付くエグムービーを観ているので今更ホラーは観ない。基本そういうものからは得るものがないからだ。時間の無駄である。人に言うべきではない時間の無駄を人より100倍経験しているんだからそれで帳消しだ。もう私には無駄な時間は一分も必要ない。だが、この映画はそんな私のような考え方の人間の目に入ってきた珍しい作品である。
ある人がこれを人種差別的であり、そこに問題点はあると言っていたが、実際にはそうではない。人種差別は『最初からある』のであり、この映画があってもなくても関係ないのである。この映画はむしろその『決定的な現実』を直視し、それをユニークな角度から風刺し、揶揄し、各人が心底で思っているはずであろう問題点をあえて浮き彫りにさせ、映画ならではの独特なエンターテインメントに仕立て上げ、演出しているだけだ。
つまり単なるホラーの類ではない。メッセージ性がある。面白かった。見応えがあった。