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『ラン・オールナイト』 レビュー(感想)と考察

ラン・オールナイト

 

 

映画というのは観てみなければわからないものだ。かつて『アンノウン』という映画を観た時私は今ほど知識がなかったので、『やっぱり知らない人が出ている方が余計な感情が入らないので面白い』という感想を書いたのを覚えている。当時の私はリーアム・ニーソンを知らなかったのだ。それはもちろん、シンドラーのリストやスターウォーズ、バットマンなどをちゃんと鑑賞していなかったことを意味する。確かに彼はブラピやディカプリオなどと比べて華があるわけではなく渋い。だが、彼を侮ってはならない。彼は出演作の大体で重鎮役を演じ、今回も面白い展開を見せてくれることになる。

 

監督はジャウム・コレット=セラで。彼とリーアム・ニーソンはその『アンノウン』、そして『フライト・ゲーム』『トレインミッション』と多くの作品でタッグを組んできた。『エスター』の監督でもある。どれも彼の魅力を存分に引き出していると言えるだろう。とりわけ、この作品で演じられた暗殺者ジミー・コンロンは、どの映画に登場する暗殺者と比べても、引けを取らない圧倒的強さを誇っている。