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『白いカラス』 レビュー(感想)と考察

白いカラス

ポスター画像出典:『映画.com

 

カラスは黒い。だが、白いカラスも存在する。アルビノのカラスだ。だが普通は黒だ。そして黒という色は欧米では往々にして『いわく』がついている。ことの発端は奴隷ビジネスだ。1500年頃にコロンブスを筆頭としたスペイン・ポルトガル人が大航海時代を切り開き、世界各地は彼らによって『発見』された。コロンビアはコロンブスからつけられた名前であり、アメリカ大陸にいた先住民はコロンブスがそこを『インド』だと勘違いしたことから『インディオ(インディアン)』と名付けられた。

 

世界各地は彼らの支配下となり、植民地化された場所では先住民や奴隷たちが彼らの駒として利用された。そこにはアフリカにいた黒人たちもいた。そして世界に黒人たちが住みついた。

 

  1. ペニンスラール(宗主国生まれの白人)
  2. クリオーニョ(植民地生まれの白人)
  3. メスティーソ(白人とインディアン、インディオとの混血)
  4. ムラート(黒人と白人との混血)
  5. サンボ(黒人とインディアン、インディオとの混血)
  6. インディオ(先住民)
  7. 黒人(アフリカから連れ去れらた奴隷)

 

中南米は、これらの人種が入り乱れ、混血が進んでいた。しかし、やはり奴隷の血は軽く扱われ、白人が一番尊重された。この上記のとおりのピラミッドとなったのだ。かくして、この世界において例えば白人至上主義の思想が植えつくようになり、それは同時に黒人差別の思想が根付いたことを意味した。

 

では、本題に戻ろう。『白いカラス』とは一体何のことだろうか。

 

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