ポスター画像出典:『映画.com』
これはドイツ映画だ。基本、大軸のアメリカ映画以外はなぜか格下感が漂う。よく考えたらそれはよくない。だから他の国の映画でも真剣に観たい。しかし、映画にはその国の『癖』が染み出るものである。例えば中東の映画にはどうしてもイスラム教が染み出る。よく考えればアメリカ映画にはキリスト教が『ごく自然』に、あたかも世界の中心であるかのように浮き出る。それは本当は『大軸』ではない。この世界に『正しい宗教』などない。『人間がつくった宗教』があるだけだ。
同じように、各国で宗教以外の癖も出てくる。ロシア文学が『暗い』と言われるようなものだ。ドイツは一体どのような癖がにじみ出るだろうか。そういう目線を一つ持ちながら、その『ブレ』が起きても動じない心構えを作って、ある種身構えながら映画を観ていく。・・そのせいでもあっただろう。いや『おかげ』か。我々は『彼』に、してやられることになる。