ポスター画像出典:『映画.com』
ドキュメンタリー映画だが、やはり歴史を語る際にドキュメンタリー映画を欠かすことはできない。ドキュメンタリー映画を観て思うことだが、実はあまり映画との乖離を感じないのだ。事実は小説より奇なりではないが、むしろこうしたドキュメンタリー映画の方が衝撃的な映像が流れてくるケースが多い。普通の映画だと批判の対象だが、ドキュメンタリー映画だと真実の描写としてむしろそれが称賛されるのである。
時は日中戦争(1937~1945年)。つまり、中国に侵攻するのは日本である。古い映画だが、名前と当時の帝国主義たる大日本帝国から考えられるような一方的な展開はない。むしろ中国がどのようにして日本を『跳ね返したか』ということが詳細に描かれている。広大な土地を利用して時間を稼ぎ、武器を確保し、地下に工場を作って戦闘の準備を行った。最初、兵士たちは弱かった。日清戦争では(1894年)では、リソースが互角であったはずなのに負けた。その理由は『主体性の有無』だったという。
洋務運動で近代化を図ったのはいいが、それについいてこれなかったのだ。そして体制が整う前に日本が潰した。しかし今回は違った。だからこそ『強化』が行われた。そう。やはり結局は戦争の勝敗を決めるのは、兵士や国民の主体性なのである。