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『キッズ・オールライト』 レビュー(感想)と考察

キッズ・オールライト

ポスター画像出典:『Yahoo!映画

 

レズビアンカップルと二人の子供。そして精子を提供した男性。こういう複雑な家庭状況を描くことで、ニッチが埋まる映画となりアメリカでは高評価を得た。人種のるつぼであるアメリカでは特に多様性を重視する傾向があるから、LGBT然り、こうしたマイノリティも『少数派』とは捉えず『個性の一つ』として捉える様子である。例えば日本人は『あの人と比べて自分の収入が上なら幸福を覚える』傾向があるのに対し、アメリカ人は『どれだけ自分らしく生きているか』を重視する傾向があるという。

 

日本にもレズビアンはいるはずだ。だが、我々はテレビでそういう人をよくは見かけない。あまり万人受けしないのだ。だがそんなアメリカでもマイナーなケースであることは事実。多様性を重視するはずの国で、人種差別が根深く残っているのだから。だからこそこうしたニッチ(隙間)にスポットライトを当てると目立ち、高評価を得やすくなるのだろう。