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『シリアスマン』
ポスター画像出典:『映画.com』
コーエン兄弟の映画は『トゥルーグリット』、『レディキラーズ』、『ノーカントリー』といくつか観て、この映画もどこかのレビューで傑作だとあったのだが、あまり映画の悪いところを言わない私も、彼らの映画に大きく心が動かされたことがない。レディキラーズの際に、『批評家たちからの評価は高くとも一般受けはしないという兄弟に貼られたレッテルを返上した』というが、私はまだまだその『一般側』のようだ。『ファーゴ』は衝撃的なシーンがあるが、後の場合はあまり大きく波が立たず、すーんという感じで映画が終わっていく。これが彼らのスタイルなのかもしれないが、やはり、興行収入ランキングのトップには食い込まないあたり、描き方がユニークだと言えるはずだ。だからこそ差別化となり存在感を出せるのだが。