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『イルマーレ』 レビュー(感想)と考察

イルマーレ

ポスター画像出典:『映画.com

 

2000年の韓国映画『イルマーレ(時越愛:シウォレ)』をリメイクした恋愛映画。確かに違和感を覚える。キアヌリーブスのようなアメリカ人が、日本や韓国のような発想のシナリオの中で演じているのが、少し妙だ。だがそれは文句ではない。アメリカではなかなか発想されない展開だから、それをハリウッドスターが演じることはとても新鮮な絵に見え、斬新である。

 

ふと考えたのだが、我々アジアの映画は『宇宙』について描くものが少なく、どちらかというとこの映画のように『時間(タイムスリップ)』とかその手の映画が多いイメージがある。外ではなく内で起こる不思議な現象。それはもしかしたら仏教や儒教、またガラパゴス的島国の環境も関係しているかもしれない。もちろん単純にCGの技術不足かもしれない。『宇宙戦艦ヤマト』は大失敗だったように、単純にヘタなのだ。

 

だが、トムクルーズが演じた『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、あるいは『アリータ:バトルエンジェル』、『ゴースト・イン・ザ・シェル』、『トランスフォーマー』、『ATOM』のように、ロボ、あるいは時間関連のシナリオは得意だ。いずれ、世界各国のその得意同士のタレント(才能)たちが集まって、ドリーム映画のようなものを作ってほしいと、考えるのである。

 

ちなみに、この映画を朝早くの静かな時間から見た。すると、とても清々しい気分になった。湖畔の静かな空気感が、環境とリンクしたのだ。