ポスター画像出典:『映画.com』
これは今調べて私も驚いたが、アメリカ合衆国で起きたメアリー・ケイ・ルトーノーの事件がモデルになっているという。その事件の概要は内容に触れるので書かない方がいいだろう。それを知らなくても中々見応えのある内容だった。女性がメインの作品で男の私にそう印象付けさせるのは中々だ。特に私は多くの映画を観ているので、中途半端な内容ではそうはならない。
また、印象に残ったのはケイト・ブランシェットのトイレのシーンだ。私はいたってノーマルだが、(なんでいちいちトイレのシーンを流すねん)と思いながらそのわずか数秒を見るのだが、汚らしいという感想を一切持たなかった。更にジュディ・デンチだが、よく彼女に『さすがベテラン』という評価があるのを見るのだが、特にその時の映画ではそうは感じなかった。だが、この作品ではそれを感じた。実は、偶然にも同時期にエリザベス1世を演じたことがあるらしく、二人の演技合戦がスタッフの間で噂されたという。そうした事情もあったかなかったか、この二人の切磋琢磨する実際がにじみ出て、こちらにその迫力が伝わってきたのかもしれない。