ポスター画像出典:『Yahoo!映画』
ブルース・リーのヒット作一連のカンフー映画の第1作目にあたる『ドラゴン危機一発』が大ヒットとなり、続くこの『ドラゴン怒りの鉄拳』で、リーの人気を不動のものにした。だが実は、内容としてはあまり質が高いとは言えない。日本人が悪役になるが、当時人気が出たのも、大日本帝国の余韻が残る『悪の顔』を潰す爽快感がそこにプラスされたように見える。ただ、そういう事情を考えても『クソ映画』とはならないのは、やはりこの男の持つ圧倒的な絵力のおかげだ。ジャッキー・チェンというのは、何と2020年になっても『最も稼いだ男』としてハリウッドスターに並ぶほどのトップに君臨する人物だが、若くして死去したブルース・リーをいつまでも超えられない、という印象が何となくあるのは、この男のインパクトが計り知れないからだろう。