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『コマンドー』 レビュー(感想)と考察

コマンドー

ポスター画像出典:『映画.com

 

シュワちゃんの映画は父親の影響で家に『プレデター』を筆頭とするビデオがたくさんあったのでよく見ていた。バトルランナー、コナンザグレート、ツインズ、キンダガートンコップ、ゴリラ、トゥルーライズ、ラストアクションヒーローなど、ほとんどを観ただろう。コマンドーもそうだ。だが、大人になってからもう一度観るべきだ。そう考えて視聴を試みた。

 

シュワちゃんは、ビルドアップされた肉体と、それを存分に活かしたアクションを披露し、この作品で正義の味方としてのイメージを確立し、アクションスターとしての地位を不動のものにしたという。また、日本でのこの映画の人気は異常で、本作が(2013年当時で)地上波テレビ放送洋画最多作品であると紹介されている。日本ではテレビ放映されるたびに、インターネット上でいわゆる「祭り」になるほど人気が高いと報じられていて、インターネット掲示板「2ちゃんねる」での実況板ではピーク時には毎分2,000レスポンスを記録する、関東ローカルの昼の放送にもかかわらず30スレッド(1スレッド1000書き込み)を消費する、サーバーがダウンするといった事象が発生するという。

 

だが、実際にはあまり大したことはないだろう。アクションをド派手にかます映画のジャンルだが、今の技術で彼を演出した方がもっと強そうに映るはずだ。『ワイルドスピード』だとか、『エクスペンダブルズ』だとか、これを超えるアクション映画の方がむしろ多いと言える。だが、主人公のメイトリックスの強さということで考えると、一人でマフィアさながらの敵陣地に乗り込むくらいだから中々のものだ。だが、それでも『ランボー』を超えることはないだろう。そういう映画である。勧善懲悪と、わかりやすい展開ということが多くの人に訴求できたことが人気の要因かもしれない。