『ビッグ』
ポスター画像出典:『映画.com』
大きい。それがビッグという言葉の意味だ。何が大きいのか。それは『子供』である。子供なのに2mくらいある人間の話だろうか。違う。では、子供なのに大きな器を持った人間の話だろうか。それも違う。それは映画を観始めればすぐに分かることだ。常識ではあり得ない展開が待ち受けていることになる。
だが、これは単なるファンタジーの話で終わらない。それは、教訓性に富んでいるからである。妙な感覚に包まれる。現在の自分の既成概念や固定観念、思い込んでいるすべての常識を、再検討したくなる。そして、自分にとって何が一番大切で、本来人は、どんなことに魅力を感じ、それに忠誠を誓っていくべきか、そういうことを思い知ることができる。