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『ジャッジ 裁かれる判事』 レビュー(感想)と考察

ジャッジ 裁かれる判事

ポスター画像出典:『映画.com

 

大物俳優のロバート・ダウニー・Jrロバート・デュヴァルがついに親子を演じたというから、同じ『ロバート』と名が付くので実の親子共演かと思ったら、よく考えたら向こうでは名前が先にくるので、名字は同じではなかった。しかし、大物タレントが共演したという事実は間違いないことである。特にデュヴァルの真に迫った演技がすごい。年老いたら年老いたでこういう演技ができるようになり、これは若者にはできない。そういう声が聞こえてきそうである。事実彼はこの映画でアカデミー賞助演男優賞に選ばれたようだ。

 

父親が裁判官。息子が弁護士。両方とも信念を持って、有能であればあるほど、それは推進力があるということだ。アインシュタインは言った。

 

その言葉通り、彼らの間には確執が起きていた。だが、いざとなればどうだ。例えば、そんな父親がボケる。あるいは、重病を負う、投獄される、またあるいは、過失致死を犯せばどうだ。男親子の意固地な間柄を柔らかくほぐすのは女性だ。だが、そんな妻であり、母はもうこの世にいない。男の絆が試される。D・H・ローレンスが言ったように、

 

緩んでしまった家族の絆が、試される。