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『つぐない』 レビュー(感想)と考察

つぐない

ポスター画像出典:『映画.com

 

例えば、『黄昏(1952年)』という映画がある。この映画で主人公のカップルは、悲惨な最後を迎える。観方によっては哀愁があるが、決してハッピーエンドとは言えない、なんとも言えない結末となる。この『つぐない』もそれに似て、妙な人生を見せられる。誤解した少女が一人の人間に罪深いことをしてしまい、それを償いたいという、そういう内容である。両者とも確かに普通ではない。普通とは、家庭を築いて、一軒家を持ち、家族全員が五体満足に暮らし、父親は少しでもいい給料を貰えるよう日々努力し、子供が元気で学校に通い、・・というそういう『型』のことである。

 

だからそれと比べて普通ではない。いや、普通を壊してしまったのだ。そして壊されてしまった人の人生は過酷になった。そんな、普通ではない狂った人々の人生に興味がある人は、覗いてみるといいだろう。