『チャイナタウン』
ポスター画像出典:『Yahoo!映画』
アメリカン・ニューシネマの一つとされる作品。だが、名作と書かなかったのは、別に私はそこまで名作とは感じなかったからだ。確かに見応えのあるシーンはあるが、全体として観るとどうか。それが、続編である『黄昏のチャイナタウン』が失敗したことの背景と繋がっているのではないか。アメリカン・ニューシネマというのは当時の時代背景に影響している。ベトナム戦争という国の理不尽な決定に逆らうかのように、こうした終わり方をする映画が多く製作されたのだ。
だから『カッコーの巣の上で』然り、これらがずば抜けて名作だと言えない理由は、これらの作品が『流れの中の一つ』に過ぎないからだろう。当時はさておき、今には通用しないのであれば、そこにあるのは流行である。