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『リーサル・ウェポンシリーズ』 レビュー(感想)と考察

リーサル・ウェポン

 

『リーサル・ウェポン』

彼がもし不安定な人間じゃなければ、我々の目は釘付けにならないだろう。何をしでかすか分からない。どう展開するか分からない。そういう不規則でアウトローな『秘密兵器』が、ロサンゼルスの街を引っ掻き回す。

 

リーサル・ウェポン2/炎の約束

1で自殺未遂までしていた自殺願望のある激ヤバ刑事のリッグス。彼がなぜそう思い詰めていたかというと、奥さんが殺されたからである。そして、なんとこの2でその伏線を回収するのである。今回の敵は、奥さんを殺した連中だった。果たして、彼は復讐を成し遂げるのか。それともブッダやガンジーのように敵を許し、前に進むのか。‥いや、これは『リーサルウェポン』である。

 

『リーサルウェポン3,4』

やはり4まで続くとなると、連続ドラマを観ているようなマンネリ感や、ネタ切れ感もある。それは『ビバリーヒルズコップ』でも同じことだ。いつからか映画に『2、3』などとつかないで『リローデッド』とか、『リターンズ』などとつくようになったが、そうやってまるで違う作品のように展開する方が飽きない可能性がある。だが、『パトリオットゲーム』と『今そこにある危機』、『エージェント:ライアン』が同じ世界であると知らなかったように、あまりにも変わってしまうと機会損失を起こす。

 

その意味で、『ミッションインポッシブル』や『パイレーツオブカリビアン』、『007』などは中々工夫されている。六本木ヒルズが迷路のような作りになっているのは、『いつ来ても飽きないように』という工夫があるからだが、これらの作品も『2、3』と題打たないことによってそのマンネリ感を抑えることに成功している。

 

ところが、この『リーサルウェポン』に関しては近々『5』が上映予定である。この世界の22年後を描いた内容であり、そうなるとそこに期待できそうだ。『ブレードランナー』のようなものである。今、破天荒刑事というのは当時ほどニーズがないようだが、映画界のそのジャンルとして確実に歴史を残した伝説の作品の、一段落作品である。

 

シリーズ最後の映画。・・と思いきや5が展開されるというのである。私もそれを知って急いで全シリーズを観ることにした。メル・ギブソンと言えば、マッドマックスかリーサルウェポンだ。ブレイブハートと言う人もいるだろう。どれも名作である。ただ、刑事もののシリーズはビバリーヒルズコップ然り、後になるにつれてどんどん内容が薄くなっていく。大体が3で終わる中、これは4まで出て、そしてその22年後を描く5まで出るというのだから、それだけ観る人を魅了させる魅力がある珍しい映画だと言えるだろう。

 

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