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『紀元前1万年』 レビュー(感想)と考察

紀元前1万年

ポスター画像出典:『映画.com

 

  1. マンモスを狩る
  2. シャーマニズムがある
  3. 動物を神格化する(アニミズムがある)
  4. 紀元前1万年を描く

 

このような要素があるだけで、この映画の価値は高い。歴史映画をズラリと並べてみればわかるが、ここにスポットライトを当てた映画がほぼないので、人間と地球の歴史を考える際に非常に重要である。これが正確かどうかはさておき、全体像をつかむためには十分だろう。例えばよく知る四大文明、

 

  1. メソポタミア文明
  2. エジプト文明
  3. 中国文明
  4. インダス文明

 

これらは古くても紀元前2,3000年。今から5000年前ほどである。それよりも更に7000年も前なのだから、これは貴重である。キリスト教徒イスラム教の元祖ユダヤ教の創始者であるモーセが息をしたとされるのが紀元前1300年頃だ。映画で言えば『エクソダス神と王』の時代。世界で初めて公式に記録された戦争『カデシュの戦い』があったのもその時だ。中国の始皇帝も三国志ももっと遥かに後。孔子やブッダやソクラテスも紀元前500年頃。

 

この時代、確かに狩猟採集をして生活をしていた人間には『神話』があり、それはシャーマニズムやアニミズムという形で蔓延していた。何が神で、何を重んじるかは自由だった。自由に想像するからこそ『大きな存在』である自然や動物が神格化されたのだ。その後、人間が集団で暮らし始め、倫理とルールを必要として論理的な『宗教』へと移り変わる。さて、この時代の人間の様子を見てみよう。

 

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