ポスター画像出典:『Amazon.co.jp』
1967年のワルシャワ。社会主義政権下で自由を求める学生たちが1968年に起こした民主化運動(3月事件)の直前の物語である。シオニズムとは、イスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建しよう、あるいはユダヤ教、ユダヤ・イディッシュ・イスラエル文化の復興運動(ルネサンス)を興そうとするユダヤ人の近代的運動のこと。つまり、シオニストというのはユダヤ人だ。当時のポーランドでは、ユダヤ人は肩身が狭い思いをすることになった。この物語で得をした人は誰もいない。誰も、いないのだ。