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『ラストサムライ』 レビュー(感想)と考察

ラスト サムライ

ポスター画像出典:『公式サイト

 

1876年、その時日本はペリー来航から20年の時が断っていた。ちょうどその頃アメリカでは南北戦争が終わり、リンカーンがアメリカの統一に貢献。しかし、そもそもアメリカは、イギリスやフランスから移住した移民たちが、元々そこに住んでいた先住民(インディアン等)を迫害したり、追い払ったりして自分たちの領土を確保していた。そのインディアンとの戦争でトラウマを負い、『神の意志』に疑問を持った一人のアメリカ人がいた。彼は日本の近代化を助けるよう白羽の矢を立てられるが、気乗りはしない。何が侍だ。何が武士だ。

 

しかし彼は『廃刀令』が出された後、刀を置かなければならなくなった生き場所のない日本に残った『最後の武士』たちと触れあっていくにつれ、やがて彼らの『武士道精神』の高潔さを思い知るようになる。これは、根幹に『キリスト教、神道、仏教、武士道精神』といった様々な精神体系が垣間見える宗教の話でもあり、信念の話でもあり、そして、『ラストサムライ(最後の侍)』たちの物語である。