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『名探偵コナンの映画』 レビュー(感想)と考察

名探偵コナン

ポスター画像出典:『映画.com

 

主人公の江戸川コナンは、江戸川乱歩とコナン・ドイルから名前をつけ、シャーロック・ホームズが何よりも好きな推理オタク。毒薬によって子供の姿になってしまい、『天才少年』の活躍のように見えるが、実際は大人。…と見せかけて、実際もまだ高校生の年齢だ。どちらにせよ彼の頭脳はホームズばりで、天才なのである。どんなピンチに陥っても、コナンなら何とかしてくれる。20年以上も継続してドラマを提供してくれることも手伝って、多くの日本人が、彼のことを『コナン君』と言って、ある種の敬意を抱いている。

 

私は『YAIBA』時代からこの漫画の歴史を見ている。『怪盗キッド』も読んでいた。だから特別な思い入れがあるのだ。これらの古いキャラクターが登場するのもうれしい限りである。赤井、安室、黒ずくめ。彼らが活躍する作品は、もはやアベンジャーズの活躍を見るような興奮を覚えるものである。

 

『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』

視聴者リクエストナンバーワンの映画だからとかそういう理由では私の心は動かない。だが、確かにこの作品は他のコナン作品と比べて、心がぐっと動かされるシーンが多くあり、女性のファンなども感動することができるだろう。私は『怪盗キッド』や『YAIIBA』時代から彼の作品を観ている。まだまだ彼の作品は終わらない。

 

『名探偵コナン 純黒の悪夢』

異次元の凄腕であるスナイパーの赤井秀一は、冒頭でまず黒ずくめの組織の重要人物、『キュラソー』を狙撃で追い詰める。その後、黒ずくめの幹部らが乗るヘリコプターに銃撃され、絶体絶命のピンチに陥るが、コナン、安室、赤井の最強トリオがタッグを組み、それぞれが自分のできる最大限の仕事をこなした。誰か一人でも欠けたら多くの命が失われる危機的状況を、果たしてコナンたちはどう乗り越えるか。

 

 

『名探偵コナン ゼロの執行人』

とても感慨深い言葉を聞いた。『どんなに恨まれても、彼女を守れ』。ある歌詞の言葉にも『背負う覚悟の分だけ可能性を手にする』というものがあったが、人生で負う様々な負担を憂うようではまだまだ甘いのだ、と再確認させてもらった。

 

 

『名探偵コナン 緋色の弾丸』

『純黒の悪夢』のクオリティが高すぎて、ハードルが上がり過ぎている。『ゼロの執行人』も『から紅の恋歌』も『紺青の拳』も見たが、どれもその作品を超えることはできていない。だが、それは当然でもある。作品ごとに軸となるキャラクターが違うし、キャラクターが大勢いる。そのすべての作品で大ヒットさせることができるなんて、神がかっているとしか言いようがない。

 

物語が続いている以上、劇的な展開にもできない。だから活躍は限られたものになる。だが、そのわずかの出番で圧倒的に注目を浴び、圧倒的な活躍をするのだから、赤井秀一というキャラクターは凄い。声優の池田秀一は、『ワンピース』において赤髪のシャンクスを務めるが、そこでも同じようにわずかの出番で圧倒的に注目を浴び、圧倒的な活躍をするわけだ。彼の存在感も大きく貢献していると言えるだろう。

 

 

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