ポスター画像出典:『映画.com』
1945年8月。長崎のとある家庭では、平和な日常の延長線上で戦争時代に何となく突入したことによる、平和を引きずった生活が続いていた。つまり、戦争の準備が完全にできていないのだ。だからなるべく通常通りに生活する。それは、自分たちの生活への終着であり、しかしそういう深層心理までは理解しないまま、何となく日常が過ぎてしまうのである。できるなら、そのままの形で戦争が終わればいい。今はただ忍耐の時期で、ある程度我慢したらきっとまた明日が来る。誰もが心の中でそういう淡い期待を抱いた。だが…。