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『ビルマの竪琴』 レビュー(感想)と考察

ビルマの竪琴

ポスター画像出典:『Yahoo!映画

 

戦争が終わった。時は1945年の8月になったからだ。ビルマ(ミャンマー)伝統の竪琴「サウン・ガウ」がある。だから、それを使って作品を作れば、それは戦争というあってはならない歴史の汚点と、その他の目立つ地域の影響で埋もれる、こうしたエリアに対し、人は目を向けるようになる。

 

戦争が終わった。日本軍は、なんとか日本に帰ることさえできれば、もう地獄のような体験をしないで済むはずだった。だが、男は帰らなかった。いや、帰れなかった。そこに多くの戦死体があるからだ。ビルマで竪琴の哀しい音色が鳴り響いた。そこにあるのは、大自然の真理と一体化した、繊細で厳かな、警鐘である。

 

著者はこの物語は空想の産物でありモデルもないが示唆になった話はあると記していたが、20数年後に武者一雄が著作した本が出版され宣伝された後に水島上等兵のモデルは、ビルマで終戦を迎え、復員後僧侶になった群馬県利根郡昭和村の雲昌寺前住職 中村(武者)一雄と言われるようになった